15th Cervical Spine Research Society Asia Pacific Section (CSRS-AP 2025) 参加記
更新日 2025.3.24
2025年3月19日~21日に韓国ソウルで開催されました15th Cervical Spine Research Society Asia Pacific Section (CSRS-AP 2025) へ参加させていただきましたのでご報告いたします。
本学会は頚椎疾患に焦点を当てた国際学会で、会場にはアジア各国を中心に約20ヵ国から多くの脊椎外科医が参加されていました。千葉大学からは古矢丈雄先生、牧聡先生をはじめ、大学院生は北川恭太先生、岩田秀平先生、北村昂己先生、具志堅翔先生、野口裕司の7人で参加しました。
私は「Classification of Intramedullary Signal Changes on Axial T2-weighted MRI and Postoperative Outcomes in Cervical Spondylotic Myelopathy」というタイトルで発表をさせていただきました。この研究は、頚椎症性脊髄症患者のMRI画像における髄内輝度変化を軸位断T2強調画像で分類し、術後成績との関連を検討したものです。
学会では中国、韓国、日本を中心に様々な研究発表がありました。私のようなケースシリーズ研究はもちろん、メタ解析やシステマティックレビューといった研究発表も散見され、学会参加者の増加とともに多様な研究手法や報告がみられ、頚椎疾患に対してもアジア全体の研究レベルの発展を感じました。
全体懇親会では韓国ならではのサンドアートやK-POPダンサーによるパフォーマンスに会場は大いに盛り上がり、日本から参加されていた他大学の先生方と親交を深めるとともに楽しい時間を共有することができました。また、懇親会後にはソウル大学整形外科のProf. Hyoungmin Kimおよび同世代の脊椎外科医先生方と交流を深めることができました。普段彼らが利用するガイドブックには載らない素敵な飲食店に案内いただき、お互いの医療現場のことから個人的な話まで、彼らの気さくで楽しい会話と心温かいホスピタリティに大変感激いたしました。海外学会ならではのとても貴重な経験となりました。
このような機会を与えていただいた千葉大学整形外科大鳥精司教授、古矢丈雄先生、牧聡先生および多大なサポートと留守を快く引き受けて下さいました頚椎グループの先生方、フレッシュマン先生方にこの場をお借りして感謝申し上げます。