競泳 2024年度全国11ブロック シンガポール遠征 帯同報告
更新日 2025.3.26
2025年3月14日から24日にかけて、2024年度全国11ブロックシンガポール遠征に帯同させていただきましたので、ここにご報告させていただきます。
・遠征概要
本遠征は日本水泳連盟主導の強化育成事業の一環として実施され、ジュニア選手を対象とした国際経験の機会として位置づけられています。これまでは高校生も含めた選手団でしたが今回からは中学生のみに絞っており、より若手の育成に力が入っています。参加大会は55th Singapore National Age Group Swimming Championshipsで、シンガポール国内最大規模の国際大会となっており、アジア各国からも選手が集まる国際色豊かな大会です。会場はOCBC Aquatics Centre、大会期間は2025年3月18日〜23日で開催されました。選手は全国11ブロックから選抜された中学生男女各11名、計22名の選手で構成され、スタッフは計7名(監督1名、ドクター1名、コーチ4名、総務1名)でした。
シンガポールは高温多湿の気候ではあるものの、大会期間中はモンスーンの影響で豪雨の日々が続き、気温は抑えられており過ごしやすい気候となっていました。
・競技結果
成績としては、Age Groupごとのメダルにはなりますが、金メダル34個、銀メダル23個、銅メダル12個とほぼすべての選手が個人タイトルを受賞する結果となり、日本中学生新記録も誕生しております。さらにリレーでは、年齢区分がないにも関わらず7種目全てで優勝しており、シニア世代も参加する他国との競り合いにも負けない勝負強さを発揮してくれました。日を追うにつれて他国の選手との交流も盛んに行われるようになり、今後の競泳界を担う中学生たちの成長を肌で感じ取ることが出来ました。
・メディカルサポート
チームドクターとしては、遠征前のメディカルチェックおよびドーピング教育を行っております。今回は全ての選手が初の海外遠征で、またドーピングチェックの経験もなく、既往及び内服の確認から始めております。また食物アレルギーの確認を行い、現地での食事を事前に調整して対応としております。
初の長時間フライトに加えタイトなスケジュールでしたが、昼間の空き時間でのセルフコンディショニングなど選手自身が主体的に体調管理をしている様子が伺え、中学生とはいえトップアスリートの対応力に感服した次第です。不慮の外傷は数件あったものの大事には至らず、全レースを完遂するに至っております。
現地の医療スタッフは明らかに人手不足で体制も整っておらず、現地の選手の救護に私が当たる場面もありましたので、現場の医療体制の把握と連携は重要であるということを改めて認識いたしました。また帯同における医師の役割は、事前のメディカルチェック、ドーピング教育、海外での感染症予防、食事の確認、傷害・疾病への対処、コンディショニングなど多岐にわたっており、幅広い知識の必要性を感じましたので、今後も様々な知識を取り入れていきたいと思った次第です。
・最後に
今回このような国際大会に帯同する貴重な機会をいただき、改めて若年アスリートの成長を支える医療・支援体制の重要性を実感いたしました。
大鳥教授、落合准教授はじめ不在中のサポートをしてくださった肩グループの先生方、大学院の先生方、フレッシュマンの先生方には多大なる感謝を申し上げます。あわせて、このような貴重な機会をいただきましたこと、水泳ドクター会議をはじめとする関係者皆様にも心より感謝申し上げます。
選手団
監督、コーチ、スタッフ陣
OCBC Aquatics Centre
海外選手と交流する日本選手たち